感情のチカラ
自信、やる気、遊び心、感謝、愛、好奇心、貢献といった力強い感情で生活している人は、自分の真の可能性を実現できる。
一方、憂うつ、怒り、フラストレーション、ストレス、自己嫌悪といった感情に自分の身を任せている人は、最終的にほかの人にとっての警告の道をたどるだろう。
あなたはどちらの道を選ぶだろうか。
感情は選択である。
「感情は、夢を現実化させる上で強力な道具であり、はるか太古の昔からそうである」
「人間が生み出す結果はすべて、五感を使って生み出している。
そして、この五感のうち、最も大切なものは、視覚・聴覚・触覚なのである。
人生のあらゆる側面において、結果を生み出すのは、この視覚・聴覚・触覚の使い方であり、感情も例外ではない」
退屈な人生を歩んでいる人は、退屈な身体の使い方をしている。
新しい動きをすれば、新しい人生を手に入れることができる。
どんな感情も、特定の身体の動き方と関連づけられている。
次に、ジェームスはこう言っている。
「私たちの感情の多くは、言葉によって引き起こされている。
「私は疲れていて、死にそうだ」とか、「腹が減って、馬一頭でも食えそう」というような言葉を耳にしたことはないだろうか。
言葉そのものが、疲労感や空腹感を高めているからである。
言葉は感情を引き起こす強力な引き金になる。
言葉を聞くと、その言葉は私たちの中に反応を引き起こし、私たちの焦点をコントロールし、また私たちの身体の使い方にも影響を及ぼす。
人間は、一貫性を保つ非常に強い欲求を持っている。
そこで、感情が言葉と合致しないときは、潜在意識がすぐにあなたの感情をその言葉に合わせ始める」
大切なことは、自分にとってプラスになる感情を強める言葉を選ぶことであり、行動をできなくさせるような感情を和らげてくれる言葉を探すようにすることだ。
感情についてジェームスはこう言っている。
「感情は人生そのものである。
あなたがほしいものはすべて、突き詰めて言うならば感情なのだ。
どんな感情も力の源になれる。
それを使ってほしい。
そして、自分の感情が力の源になっていなければ、その感情を違うものに転換させていただきたい。
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焦点のチカラ
ジェームスは言う。
焦点はあなたが持っている最も大切なエネルギーである。
そのエネルギーをどこに投資するかが最終的にあなたがどのような人生を歩むのかを決定づけることになる
ピーター・ドラッカーも次のように言っている。
「優れた経営者は問題を飢え死にさせて、機会に餌を与える」
焦点を当てているものが実現されるのだ。
幸せを手に入れるために必要なことはたったひとつ、考え方を変えることである。
つまり自分の焦点を変えることなのだ。
自分の焦点を導く最も強力な道具は、自分や他人に問いかける質問である。
私たちは答えや解決策を見つけるために質問を使っている。
最も大切なことに、私たちは自分の焦点を導くために質問を使うことができる。
もし私が、「あなたの好きな犬は何ですか」と問いかければ、どうなるだろうか。
突然、あなたは犬について考え始める。
それまで、あなたは犬について考えていなかったことだろう。
しかし、今では考えている。
ひとつの質問が一瞬にしてあなたの焦点を変えている。
問題は、ほとんどの人は、自分の使う質問を意識的に選んでいないということである。
より効果的な質問を意識的に選択し、それを習慣化することをおすすめする。
最後にジェームスが紹介している効果的な２種類の質問をご紹介します。
一番目はあなたが目覚めたときに毎朝使う質問だ。
●今、私は何を感謝しているだろうか。
●今、私の人生のどこが素晴らしいのだろうか。
●今、私であることはなぜ素晴らしいのか。
●誰が私を愛し、私のことを大切に思ってくれているか。
●私は誰を愛し、誰を大切に思っているか。
●今日、私は誰を助けるか。その人のために何をするか。
●今日、自分の人生をより素晴らしいものにするために、私は何をしたいのだろうか。
●今日、最も大切なことがひとつだけあるとすれば、それは何だろうか。
●それを突拍子もなく楽しむために、どうするか。
●必ず成功すると分かっていたら、私は何に挑戦するか。
●今日、自分自身を最高の状態に保つために、何をするか。
●今日、私は自分と他人にどんな贈り物を与えるだろうか。
どんな思い出を作るだろうか
二番目は、仕事上活用できる「問題解決の質問だ」
●顧客を完全に喜ばせるために何ができるだろうか。
●どうすれば単に注文をとるだけでなく、顧客との新しい関係が築けるだろうか。
●この状況の何が素晴らしいか。どのようにそれを活かすことができるか。
●どうしたらこの状況を楽しむことができるだろうか。
●競合相手を狂いそうなほど嫉妬させるために、どんな商品の特徴やサービスを加えることができるだろうか。
●私たちがどのようにすれば、この出来事を誇らしげに自分の子供たちに話せるようになるだろうか。
ここでどんな貢献を遺したいと思うだろうか。
●このプロセスをどうすればもっと簡素化できるか。
●どのようにこれをシステム化し、つねに同じ質の高い結果が出せるようにするか。
●どうすれば、さらに高い価値を提供することができるか。
●さらにいろんな資源にアクセスし、もっと大きなスケールで行動するために、どうするか。
●どうしたら、これをさらに改善できるか。
●どうすれば、関係者全員にとってWin（やって良かったと思う状態）にすることができるだろうか。
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