学習のチカラ
「成功する人たちの共通点は、成功のパターンを発見し、それを活用していることである。」とジェームスは言う。
専門家によれば、人間の知識は四年ごとに倍増しているという。
これはどういう意味になるかというと、四年ごとにゼロから再教育されなければならないということだ。
新しいスキルを身につけて、新しいアプローチを学び、新しい技術を体得しなければならない。
22歳まで学校に通って教育を受け、引退までその知識に頼ることができるという考え方は、もはや時代遅れである。
さらにジェームスは言う。
「私は、非効率的な学習のアプローチで悩んでいる人を見ると心を痛める。
ほとんどの学校は四百年も昔の教育手法をそのまま使っている。
丸太小屋は、鉄筋コンクリートの建物に変わったかもしれないが、その中で行われている活動の中身は、まったく元のままである」
「脳の作用、もっとも効果的な学習方法、記憶力を向上させる方法等について、実に多くの研究が行われ、その成果も発表されている。
今やこの知識の宝庫とも呼ぶべき研究結果を活かし、自分たちの学習を加速し、それによってまさに自分たちの寿命を延長すべきときがやってきている。
考えてみてほしい。
学ぶのに一日かかっていたものを、十分に短縮することができれば、二十三時間五十分が浮くことになる。
この時間は、自分の知識とスキルを自由に使い、永続する思い出を作り、愛と貢献を築き上げるために活用できる自由時間になる。
つまり寿命の延長なのだ！」
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加速された学習とは
学習を加速させるためには、まず自分自身または社会があなたに課した制限から、自分自身を解き放つことである。
大抵の人は、脳のキャパシティーの４％程度しか活用していないという。
人間の脳は学習と経験の巨大な図書館である。
文字通り、自分のすべての経験を記録している。
今まで見たイメージ、取り交わした会話、聞いた講義、感じた感情や気持ちのすべてが脳の中に記録されている。
問題は、この大量の情報が整理されておらず、インデックスがついていないということである。
つまり、見つけることができない。
ジェームスは言う
「脳の中の情報は基本的に感情によって分類される。
これは重要なことであり、あなたのこれからの学習法を永遠に変えるであろう」と。
そして、記憶力を向上させると同時に、学習のスピードを革命的に速めるための二つの簡単な方法を紹介している。
１．学ぶために教える
加速学習の研究によれば、ほとんどの人は勉強した内容の８０％を、勉強してから４８時間以内に忘れるということが明らかになっている。
わずか二日間で８０％である。
これは学習の効率を高める最大の機会に違いない。
そこでさらに研究して分かったことは、自分の勉強したことを、同じ４８時間以内にほかの人に教えるようにすれば、８０％以上も覚えていられるということだ。
このたったひとつの区別で、記憶力が４倍になる。
２．学習するときに、より多くの感覚を巻き込む
私たちが周りの世界についての情報にアクセスするためには五感を使っている。
この五感は、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚の五つである。
五感のうち、私たちは主に最初の３つ視覚・聴覚・触覚を頼りに生活している。
このことは私たちの学習方法にも大きな影響を与える。
また、自分の脳を最大限に活用し、著しく学習のスピードを加速させるためには、集中力が必要だ。
多くの人は本を読むが、読み終わったあとで、何ひとつ身になっていない。
そのような経験をしたことはないだろうか。
問題は、何に集中すればいいのかが分からないで読んでいる点にある。
ナポレオン・ヒルは、「成功の第一の秘訣は、明確な大目的を持つことだ」と説いた。
これは人生について述べた言葉であるが、学習についても言えることである。
何を求めているかを知ることだ。
何に焦点を当てるかを明確にすることだ。
何を求めているかが分かれば、それを見つけるのは簡単だ。
成功するためには、学ぶ続けなければならないが、ただ闇雲に学習していても成果は上がらない。
ジェームスのいう「加速された学習」はきっとあなたの成功の役に立つだろう。
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